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日曜大工とDIY

アメリカからやってきた日曜大工

日本はアメリカやヨーロッパの近代国家の姿を真似て、今日まで成長してきました。 戦後アメリカのものは日本人の憧れとなり、器用な日本人はそれらを真似、やがて日本独自のものに変えていきました。そしてそれは商品だけでなく、ライフスタイル自体も日本独自のものから欧米化の道を歩んでいったのです。お父さんが日曜大工をする、これもまたその一つと言えるでしょう。

「DIY」と言う言葉、聞いたことありませんか?「Do it yourself」の略です。「自分でやれることは自分で」。つまり日曜大工の事です。このような洒落た言葉と共に日曜大工はアメリカからやってきたのです。

日曜大工センターと時代背景

さて、日曜大工に必要なのは、資材・部品・工具です。従来それぞれの専門のプロがしていたものを、専門の知識を持たない一般人がそれを真似る訳です。そのためには、一般人にも材料・部品が簡単に手に入る店が必要となってきますよね。

アメリカなどでは一般の人達も各種専門の資材・部品が手に入る大型店がありました。それを真似て日本でできたのが「日曜大工センター」にあたります。当初、参入したのは金物屋、材木屋などの建設資材小売業者でした。

専門職のプロだけが買える閉鎖的な店でなく、アメリカのように誰もが日曜大工を楽しめる店!!!しかし日曜大工の商品はなかなか売れませんでした。

この時代、日本は高度経済成長期にあり、ほしい物はなんでも手に入る時代にあったのです。お金さえ出せばなんでも簡単に手に入るものを、何故わざわざ作らなくてはならないのか? ライフスタイルを楽しむ欧米人。がむしゃらに働く日本人。実際、欧米人のライフスタイルを真似る余裕などなかったのかもしれません。と同時に物を大切にする日本人の心さえどこか戦前の日本に置き忘れてしまっていたのかも・・・。

そんな働きアリの生活に疲れ、定年を迎えた団塊の世代の人達。お金はあるが、はたして生活は豊かだったのだろうか?リストラされ残ったものはいったいなんなのか?

そうふと考えた時、ようやく欧米人のようなライフスタイルが見えてきたのではないでしょうか。自分の趣味にいそしむ生活。仕事だけではない生活。そんな時代の流れの中で、ようやくホームセンターという形で日曜大工の大型店が流行っているのでしょう。

日曜大工のイメージ

「あなたは今幸せですか?」
そんな言葉を自分に問いかけてみたことはないですか?日本経済のバブル崩壊後、多くの人がお金で買えない本当の幸せ、イキイキとしたライフスタイルを見直す機会を与えられたのではないでしょうか? 仕事は忙しく、趣味と言えばゴルフ、家族とのふれ合いも少なかった日本のお父さん達。 ふと我に返ったとき、仕事以外の人生はどうだっただろう・・・と考える。 お金をかけなくても豊かな生活は送れる。それこそ真の幸せではないだろうか?

バブル崩壊後、そんな幸せもあるのだと気づいた人は少なくないはず。そんな風潮の中、脚光を浴びたのが「アウトドア」。日曜日には子供とキャンプに出かけ、自然の中でお父さんの昔の遊びを教える。 アウトドアグッズもまたホームセンターで買える。 ホームセンターではついつい色んなものを買ってしまう。ウッドデッキを作ってほしいと妻に頼まれ、ここが腕の見せ所と工作意欲に火がつく。アウトドアと日曜大工、それはまさに良き父親像。

そんな父親になりたいか、なれるかは別にしても「日曜大工」は幸せな家庭を連想させるもので、子供にとってはお父さんの憧れの姿であるに違いありません。

ホームセンター

ホームセンターの前進は日曜大工センターでした。 アメリカの大型専門店を真似て作られたものの、その時代の日本人にはまだ受け入れられず生き残りの選択をせまられます。

そこで日用品に重点を置き、店の呼び名も「ホームセンター」となっていった訳です。 さらにホームセンターは、「安さ」を売りに生き残りをはかりました。あらゆる日用品がありしかも安い。となると雑貨屋さんに行くより、安くてたいていのものはそろう便利な店、となるわけです。

今では家具、生活用品、事務用品、衣類、時計、園芸用品、ペット用品、ペット、自転車、アウトドア用品などなどあらゆるものが買い揃う大型スーパーマケットのようになっています。商品を多く揃えようとする時、それに合わせて店の規模も大きくなります。

商品の品揃えの競争はもとより、各コーナーにおいて専門の知識を持った人材も求められます。木材は自分の希望する長さに切り分けてもらえたり、今ではペットを取り扱っているホームセンターがほとんどですが、それに合わせて犬の美容院があったりと様々なサービスが見られるようになりました。資材の豊富さ、サービスの充実により誰でも簡単に日曜大工を始められる環境になっているのです。

今やホームセンターはなんでもあって歩き回るだけでも楽しい場所となり、お父さんは工具をあれこれ眺め、お母さんは園芸コーナーを楽しみ、子供はかわいい動物にふれる、まさにアミューズメントパークに匹敵するような進化をとげたと言っても過言ではないでしょう。そして物を作る楽しさを提唱し続けているのもホームセンターではないでしょうか?

お母さんの日曜大工

お父さんの日曜大工は容易に想像できますね。ではお母さんの日曜日はどうでしょう? 仕事を持っているお母さん、専業主婦、どちらにしても休みは一日もないわけです。家に居てもなにかしらずっと動いているのがお母さん。 お母さんにとっての休みは年に一度の旅行であったり、友人とのランチであったり、買い物であったりだと思われます。

「DIY」がブームになる中、主婦層では「家庭園芸」がブームとなり、家の庭をいかにコーディネートするかで、庭先には季節ごとに様々な花が見られるようになりました。

最近ではいかに上手に収納するか!といったようなテーマで、女性でも簡単に作れる収納グッズが話題に上がっています。100円均一ショップの登場で、安く手に入る雑貨をアレンジして収納アイテムや小物を作るという本も多く出回っています。

今や日曜大工は男性だけのものではないのです。女性にとっての日曜大工は、毎日の主婦業の延長線上にあるもので、小さな楽しみ、自分にしか分からない世界を持っているように思われます。 ここでも活躍するのはやはりホームセンターです。日用品からあらゆる資材、季節に応じてたくさんの花が入り口を埋め尽くしています。 その花の数は年々種類を増し、海外からもめずらしい品種が並びます。そして野菜の種、苗の種類も豊富で自家製栽培の人気も急上昇です。

買ったものではなく、自分でなにかを作る楽しみは老若男女問わず広がっていると言えるでしょう。

DIYリフォーム

簡単なお家のリフォームなら自分でもできる!それが日曜大工リフォーム(DIYリフォーム)。 業者に頼むとあっというまに出来てしまいますが、その分お金もたくさんかかります。 できることなら低価格でと考えた時、もしかしたらこれぐらい自分でできるのではないか?と思ったことはありませんか。

ある程度の知識を持てば自分でやれる事は想像以上に多いのです。もちろん資材はすべてホームセンターで揃います。あとはやる気とやり方です。

子供部屋の壁紙を張り替える、外壁を塗り替える、お風呂場の修理、屋根の修理などなど。大掛かりなリフォームで言えば、中古マンションを購入して、壁を壊し、自分達の好きな間取りに変える。このような大掛かりなリフォームになると、工事の手順など綿密な計画が必要だろう。 しかしなにより必要なのは「やる気」である。

一軒立ての立派な家だって大工さんがコツコツと建てたもの。 同じ人間がやる事なのですから、へたくそでも不器用でもがんばればそれなりのものが必ずできるのです。そして自分がリフォームした家はそれまで以上に愛着が沸き、その先大切にするに違いありません。

「DIY」は簡単な物づくりにせよ、大きな仕事にせよ自分で作る喜び、そして物を大事にする心を育ててくれる、そしてそこには家族が集う、とってもあったかなものなのですね。


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