コンテンツ

盆栽の世界

盆栽からBONSAIへ

今日の盆栽の原形とされている平安時代の盆栽は、今のように陶磁器で作られた鉢に草木を植えて鑑賞することでなく、小さな器に草木を植えて棚に置き、鑑賞されていた程度のものであったとされています。

現在の盆栽のスタイルが確立されるようになりましたのは、江戸時代に入ってからのことで、各大名から町民まで幅広く盆栽が受け入れられるまでになりました。その後、戦後において、盆栽への関心は世界中で広がりをみせていくこととなりました。世界中の多くの人々に認められ、愛好者も急増し、"BONSAI"が国際語として通用する時代を迎えています。

盆栽芸術が見直される時代に・・・

盆栽は、寒さや日照不足により枯らすことなく次の世代に大切に引き継ぐ大きな役割をもっています。そして盆栽は、根本的には身近な樹木や野草を盆上に植え、盆栽に長い歳月をかけて、厳しい試練や苦難を乗り越え、数十年から数百年を経て、自然以上の自然の美を醸し出しているものほど良いものとされています。

盆栽は、基本的に外で育てるものであり、一日も水を枯らすことなく管理されるものであるとされています。盆栽の種類としましては、松類が代表的であるが、花物・実物・草物・葉物など多様であります。いずれも自然木のように大きなものではなく、ミニ盆栽などは数cmのものもあります。

中高年の趣味の一つであった盆栽が今、観葉植物を育てる感覚として、わずかな鉢の空間の中に壮大な景色を創っていく芸術として、若い女性を中心に「ミニ盆栽」と形を変えてブームを呼んでいます。

盆栽は長く命を持続させる気持ちで

盆栽とは鉢植え、素人にすればどちらも同じようなイメージを持ってしまいますが、皆さんは盆栽と鉢植えの違いについてご存知ですか。

盆栽につきましては、植木鉢に小形の樹木などを植え、自然の美しさや風景を連想できるように樹形を整えて、その趣を観賞するもののことであり、木ばかりでなく鉢も調和美の対象となり、色や形が吟味され選ばれます。

鉢植えにつきましては、草木を植木鉢に植えることであります。そして鉢植えは葉、実、花などその植物が持つそのものの美しさを鑑賞の対象とします。そのため盆栽のように鉢の調和美は対象とならず、素焼き鉢やプランターなどを使用します。

また、両者の違いをひとことでいうと鑑賞目的に違いがあります。たとえば植えた草木が同じでも、鉢植えがその花や葉、実などの植物美しさを鑑賞するのに対し、盆栽は長く命を持続させてその自然美を鑑賞するものであります。

盆栽は、「一幹・二枝・三根張り」

良い盆栽とは、一幹・二枝・三根張りといい、最初に幹を見て、次に枝、次に根張りを見ていきます。盆栽の幹は、根元が太くて上に行くにしたがってだんだん細くなり、芯が樹上まであることが基本です。幹は太い方が良いとされますが、ただ単に寸胴に太いだけの物はよくありません。

そして、幹はきちんとした円形であることも基本です。幹に模様があるものは、下ほど模様が大きくて上に行くにしたがってだんだん小さい模様になっているものが良いとされます。

盆栽の枝は、枝数が多い方が良い盆栽とされます。また、バランスが大切で、その盆栽の幹に対して枝が細すぎたり太すぎたりというのは、バランスが悪いですね。枝はだんだん太くなるので、やや細めの枝の方が良いと思います。

盆栽の根は、しっかりと四方八方に根付いていることが基本です。ただし、これらの基本は、名品と呼ばれるものには該当していないこともあります。その盆栽の長所が欠点を上回っているなどの判断や、風格などが合わさって、良い盆栽となる為です。

盆栽は心を込めて

盆栽を育てるにあたって1番必要なのは、太陽のひかりを与えることです。そして、水やりは午前中のうちにしておきます。といっても、早朝よりは9時以降が良いでしょう。

そして、メリハリをつけることが大切です。鉢土の表面が乾いていたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげてください。そうすることで、土の中にあった古い空気が押し流されていきますし、木全体に水分が補給されます。メリハリのない水のやりすぎは、土がずっと湿っている状態ですので、土に次の新しい空気が入りませんので、気をつけてください。

また、枯れた葉や茎は取り除いておきましょう。置き場所は、ここだというところは決まっていません。地域や、太陽のあたり具合、風通しなど、みなさんの条件がバラバラだからです。ですから、これは各自で探していただかなければならないのです。

オススメの方法は、お庭やベランダの特等席に盆栽をおいてあげること。で、様子をみながら光が強すぎないか、風通しのよい場所はないか、移動しながら探し出すこと・・・。これは、時間がかかりますが、盆栽の小さな変化を見つける目を養う勉強にもなります。そして、ここだという場所がみつかったら、あまり置き場所は換えないで育ててあげましょう。

ミニ盆栽の世界

従来の盆栽の大きさは、大人が両手でかかえるくらいの大きなものですが、ミニ盆栽とは大きくても女性の片手サイズから小さければ赤ちゃんの手のひらサイズと、とても小さい盆栽なのです。

でも、そこからはしっかりと四季の風情を感じ取ることが出来ますし、何年も生きる姿は従来の盆栽と変わりはありません。また、この小ささ故に作業時間が短時間だったり、スペースを必要としなかったりと、気軽に楽しめることが出来るので、このミニ盆栽から盆栽に夢中になられる方も多いようです。

最近では、若い女性に大変人気が出てきています。ミニ盆栽はお部屋のインテリアにも、さりげなく溶け込んで、疲れた心を癒してくれるだけでなく、観葉植物や花では出せない"粋"な世界をかもし出してくれるのです。

コンテンツ