ペプチドとは、2個以上のアミノ酸が結合して出来た化合物の総称です。アミノ酸は、人が生きていくために必要不可欠なもので、たんぱく質から成り立つものです。
食品中のたんぱく質は消化管を通過する間に、消化酵素によってアミノ酸に分解され、小腸で吸収されます。しかし、この時、すべてがアミノ酸までに分解されるのではなく、たんぱく質の一部は、アミノ酸がいくつか結合したままの状態で吸収されるということが発見されたのです。この“アミノ酸がいくつか結合した物質”がペプチドです。
アミノ酸が2個結合したものが「ジペプチド」、3個結合したものが「トリペプチド」、4個結合したものが「テトラペプチド」、5〜10個結合したものが「オリゴペプチド」です。
このペプチドの形態だと、アミノ酸単独の形態で吸収する場合と比べて効率がいいことが分かっています。素早く身体に吸収されるのです。ですから、素早い栄養補給が求められる医療現場やスポーツの場においてはもちろんのこと、忙しい現代人の栄養補給においても注目が集まっているのです。
また、ペプチドは筋肉増強を効率良くするための手助けや、新陳代謝を高めてくれたり、脂肪燃焼効果があったり、疲労回復効果が期待できたりと、素早い栄養補給以外にも、うれしい効果がたくさんあります。また、それ以外にも生理機能が認められたりと、今後ますます研究が進み、嬉しい効能を期待できそうなペプチドなのです。
筋肉は、水分を除けば約80%がたんぱく質でできています。ですから、筋肉を増強をしようとすれば、当然たんぱく質の摂取が不可欠となるわけです。でも、ただ単にたんぱく質の高い食品を摂取したり、ひたすら筋力トレーニングをすれば良いというものでもありません。
筋肉は筋肉繊維が収縮しようとする働きを活性化させたときに、筋肉の原料となるたんぱく質があれば、これを利用して育つのです。また、休息をとることで、筋肉の成長のためにホルモン分泌が増えますので、さらに効果があがるというわけです。
このように「運動」→「栄養補給」→「休養」というローテーションを繰り返していくことで筋肉全体が強くなっていくのです。
運動直後の30分は、成長ホルモンが多く分泌されていることから、この時に栄養素を摂取しておきたいものです。運動後に普通の食事を取るだけでは、その30分以内に栄養素として身体に吸収させることは難しいことですよね?ペプチドなら、摂取後20分で吸収が最大となるなど、すばやい吸収力が魅力的な栄養素ですので、筋肉増強を効率良く進めることが出来ます。
ダイエットというと、摂取カロリーを落とすということだけに的を絞りがちですが、これが習慣化されますと身体に脂肪を蓄えておこうとする反応が出てしまいます。
こうなると、標準のカロリーに戻した時に、以前より余計に脂肪がついてしまう場合があります。ですから、ダイエットの基本は「基礎代謝を高める事」なのです。基礎代謝とは、私たちが例え眠ったままであったとしても、息をしたり臓器を動かしたりして消費する=生きているために必要な最低限のカロリーのことです。
では、基礎代謝を健康的に安全に高める方法があれば嬉しいことですよね。
そんな方にはペプチドがオススメなのです。ペプチドには基礎代謝だけでなく、食事後のカロリー消費を高め、体脂肪の燃焼を促進させるという効果が確認されています。ですから、ダイエットにも最適な素材なのです。
筋肉疲労だけが“疲労”ではありません。風邪を引いたり、人間関係においても、脳が疲れたと取れば疲労なのです。ですから、ストレスの多い現代社会を生きる私たちは疲労を感じやすくて当然なのです。
疲労は溜まってしまう前に、回復させておきたいものです。私たちの身体が疲労を回復するためには、疲労時から30分後、または就寝後30分〜1時間後に現われる成長ホルモンが働いている間に栄養素を補給する必要があります。
でもそんなに都合よく栄養素を取り入れることは、なかなか困難なことです。普通の食事をこのタイミングに・・・というのも到底不可能だと思われます。そんな時には、ペプチドを取り入れてみて下さい。
ペプチドは素早く吸収されるため、このタイミングに間に合うことが可能です。もともと、ペプチドには疲労回復効果が期待されていますので、確実に疲労が取れることと思われます。
また、就寝直前に栄養補給をするとなると、単純にカロリーのことも心配されますが、ペプチドならそんな事を全く気にすることなく、栄養補給が可能ですので、嬉しい限りですね。
ペプチドは栄養素として扱われることが一般的ですが、ただの栄養素だけではなく別の働きをする場合があります。
アレルギーを引き起こす成分は抗原と呼ばれますが、これもペプチドの一種です。一方でペプチドによって、アレルギーを治療することも出来ます。例えば花粉症。アレルギーを引き起こす花粉はペプチドです。花粉ペプチドに体の中の免疫系が反応すると抗体が出来ます。これが抗原抗体反応と呼ばれるものです。
抗原抗体反応はすべての人が体の中に持っている免疫の一種ですが、過剰に反応が起こってしまうとアレルギーとなります。
つまり、抗体をたくさんもっている人はアレルギーになりやすくて、少ない人はアレルギーが出にくいということなのです。
抗体の数は増えたり減ったりします。ですから、去年まで花粉症でなかった人が急に花粉症になるわけです。この仕組みを逆手にとって考えると、過剰に反応してしまう抗原抗体反応を調整できれば症状が軽減していく、という事になります。
体の調子を整えて健康にするペプチドにはアレルギーを調整する働きをもつものもあります。ペプチドで引き起こされるアレルギーはペプチドで治すといったペプチド療法。この療法は、今後伸びていく治療方法となることでしょう。