ここ最近よく耳にする「マイナスイオン」。イメージとしては目に見えないもの、体にいいもの、といった感じでしょうか。はたして実際にそうなのか、そしてその理由を知っている人は少ないはずです。さてマイナスイオンっていったい何なのでしょうか?
簡単に言うと、空気中に含まれる電気を帯びた物質の中のひとつで、マイナスの電気を帯びたものです。電気といっても微量で我々には感じる事はできません。日本ではマイナスイオンという名称で呼ばれていますが、正確には「負の空気イオン」・「陰のイオン」と言います。
自然に生成されるマイナスイオンは地中からの微量放射線や、上空からの宇宙線、雷、によるものとされています。放射線が空気中に放出されると、空気中の水分子に反応(電離)してマイナスイオンが発生します。空気中にはマイナスイオンと等量にプラスイオンも浮遊しています。原子が他の所から電子を得たものがマイナスイオンで、反対に電子を失ったものがプラスイオンとなる訳です。
・マイナスイオンが多い場所(関連のあるもの)・・・
森林、滝の付近、風通しの良い場所、高原地帯、温泉
・プラスイオンが多い場所(関連のあるもの)・・・
人込みの多い場所、湿地帯、病気、ホコリっぽい所、車の排気ガス、電化製品、ダニ、腐敗
これだけを見ても、マイナスイオンが騒がれる理由は分かりますよね?しかし自然の中ではどんな場所でもマイナスイオンが発生しているのかと言えば、そうではないのです。ジメジメした湿気の多い森ではほとんど発生していません。水が岩にあたって発生するというレナード効果によってマイナスイオンは生まれるのです。 しかし激しく落ちる滝であっても、水が汚れていてはその効果は激減しまうようです。海岸でもマイナスイオンは多く発生するとも言われていますが、塩水の場合はプラスに帯電するとされているので、これも一概にマイナスイオンが発生しているとはいえません。
ご存知の方も多いと思われるのが、リラックス効果・疲労回復・快眠・血液浄化・集中力のアップ・ストレス 緩和などで、そのほか人体だけでなく、環境にも効果があるとされています。主に言われているのが、ダイオキシンの抑制・抗菌・消臭・鮮度保持・ホルムアルデヒドの分解・プラスイオンの中和等です。
適量と言ってもこれには個人差があり、適量の特定はあいまいです。健康な人が取る適量と、病気の人が治癒する適量は違いますし、またその疾患の種類も様々です。なによりマイナスイオンの体への効果は、体への作用時間も影響するのです。
つまり、あらゆる実験の収集データを見ても、適量を出すのは困難と思われます。その事をよく理解して頂いた上での適量を申し上げますと、広域ではありますが、1,000〜500,000(個/cm3)とされます。研究者の文献は様々ですが、健康な人の疲れをとるには10,000(個/cm3)、つまり自然状態における低密度で効果が得られるとしています。その他の文献からしても50,000(個/cm3)以下で少なからず人間の体に効果は得られるようです。
取りすぎはダメだと言うウワサもありますが、現在こんなにたくさんのマイナスイオン製品が出回る中でそんなに心配することはありません。実際にショック症状になったという報告もあるそうですがごく希なケースです。
トルマリン加工されたシーツなど、肌の近くで使用する場合はマイナスイオンの発生量は少なくても効果は大きいと言えるでしょう。マイナスイオン発生器など、いくら発生量が多くても湿気が多くてホコリだらけの部屋では、マイナスイオンは消し去られ効果は得られません。適量を取り込むためにも正しい知識を身に付けましょう!(他ページ「マイナスイオン製品の正しい選び方」も参考に)
1cm3あたり何個のマイナスイオンを発生する能力があるかという表示がされていなければ、その製品の能力(どれぐらいのマイナスイオンが得られるかどうか)が分かりません。「表示されている数字」と、「その意味」を知りましょう。
「その意味」というのは、例えばマイナスイオン発生器はそこからの距離が2倍になるとマイナスイオン量は1/4にまで減少すると言われています。ある程度離れた実際に使用する条件で、表示されているだけのマイナスイオン量が発生されているかどうかなのです。
今やマイナスイオングッズは数多く出回っています。皆さんよくご存知だと思いますが、マイナスイオンドライヤーなどがそうです。集中力をアップさせるために、マイナスイオン発生器を受験生の部屋に置いたりする方もおられます。このように目的に応じた使い方はとてもいいことです。その他にはトルマリン加工された枕や肌着。普段我々が使うものよりやや高価ですが、マイナスイオンは呼吸や体から吸収するものですから直接肌に触れる製品はとても効果的です。なかなか深い眠りにつけない方や目覚めが悪い方は試してみてもいいでしょう。
手軽に使えるものとして、携帯ストラップやカードやブレスレットがあります。どれもマイナスイオンが発生されるようになっています。仕事をしていても家の中に居ても我々の周りには多くの電化製品であふれています。ちょっとしたことでイライラしたりって事を改善する方法として使ってみてもいいのではないでしょうか?
マイナスイオンはもちろん体に良いものですが、様々な関連製品の中には注意しなければならないものもあります。多くの製品ではあまり問題はないと思いますが、中には「放射性物質」を多く使ったものもあります。放射線の放出量は、科学技術庁から出された基準値以下であれば安全とされていますが、一定量を超えると人体に悪影響を及ぼすものなので、気になる方は販売元に問い合わせましょう。
マイナスイオンを発生すると同時に放電電圧によって「オゾン」も発生する放電式の発生器があります。「オゾン」は酸化力の強い気体で、独特の臭気があり微量でも鼻につきます。殺菌効果にすぐれているのですが、一定量を超えると人体に有害とされ、さらに人体に有害な窒素酸化物、プラスイオンなども同時に発生する場合があるのです。
上記に述べたような放射線やオゾンを使わなくてもマイナスイオンの生成方法はたくさんある事も知っておいてください。せっかく体に良いと思って購入した商品が、反対に害になっていた・・・・なんて事にならないように数多くある製品を正しい目で見極めましょう!
山や海に行った時や、涼しい風に吹かれた時、部屋を換気した時に感じる気持ちよさ。それはマイナスイオンを浴びた事によるリラックス効果と言えるでしょう。マイナスイオンが生成されるには湿度も影響します。ジメジメした場所や乾燥しきった場所では生成されません。また人体はマイナスイオンもプラスイオンも同時に吸収しますからオフィスや電車の中ではどちらとも少量なのです。
タバコの煙はプラスイオンを生みますから、煙のこもった狭いオフィスは体に良い事はひとつもない訳です。そんな場所では仕事もはかどらないのではないでしょうか?そんな時は数時間毎に部屋の換気をする事が一番です。新しい空気と一緒にマイナスイオンを取り込むのです。また観葉植物などを置くのもいいと言われています。
確実に環境を改善したい場合は、マイナスイオン発生器を使うか、携帯グッズを身に付けておくのが良いでしょう。
こうして見ても分かるように、一般にいう快適な場所にマイナスイオンが存在するのです。気持ちがいいと思う場所にいると心も体もリラックスしますよね。そんな空間を作り出す事を普段から心掛けましょう。ささいな事から気持ちも体も健康になっていくものなのです。