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末期がんがんは進行の度合いによって、3つのステージに分けられています。「早期がん」「進行がん」そして「末期がん」です。がんは身体の中のあらゆる所に発症する悪性腫瘍です。その発症する部位によって症状は様々ですが、がん細胞はあちこちに転移して増殖していきます。がん細胞が増殖し、身体中に広がった状態を「末期がん」といいます。進行の度合いを判断する基準は、がんの病巣の大きさや深さ、浸潤の程度や転移があるかなど、あらゆる角度から判断されます。しかし、最終的な判断は、手術が可能かどうかで決められます。 早期がん早期がんの場合は、自覚症状もあまりなく手術してがん細胞を取り除くことが可能で、その後の完治も期待できます。しかし、進行がんになると、食欲不振や、貧血、倦怠感、発熱などの全身症状が現れ、転移の可能性が高くなります。しかし、放射線治療や手術などによって、転移しているがん細胞や浸潤部位を切除することが可能、完治の可能性もあるのです。進行がんが進んで末期がんとなると、症状はさらに悪化します。出血や嘔吐、免疫低下による感染症への危険は避けられません。 がん細胞が他の臓器に次々と転移しており、現代医学では根治する見込みがないと判断されます。手術などによってがん細胞の切除は出来なくなり、対処療法が中心となる治療が施されます。末期がんに対する対処療法とは、延命やがんとの共存を目的とした治療法のことです。 末期がんは、がん細胞が全身に転移している為、激痛を伴います。がん細胞を根治するよりも激痛を少しでも和らげるような治療が施されます。延命も望めないので、精神的なケアがとても重要となってきます。がんの進行は種類によって様々です。末期がんは、そのがんの種類によって症状は変わってきますが、肉体的や精神的に大きな痛みを伴うものです。末期がんと診断されたら、その後の治療をどの様に行っていくかがとても重要と言えます。 本人への告知末期がんと診断されたら、告知をするかどうかが大きな問題となります。大抵の場合、末期がん患者本人に告知をする前に、家族に知らされます。本人に告知するかどうかは、家族の判断に任せられることになります。末期がんに対するその後の治療は、がん患者本人に対する告知によって大きく変わってきます。医師とも充分に相談した上で判断することが望ましいのではないでしょうか。 残された時間の過ごし方末期がんと診断された時、人生の終焉を住み慣れた我が家で過ごしたいと望むケースが増えています。病院での治療が及ばない末期がんの患者にとって、残された時間を家族とともに過ごすことが最良であると考えられるからです。それは、インフォームドコンセントとクオリティオブライフという考え方が浸透してきた結果とも言えます。末期がん患者本人が、自分の状況を知った上で残りの人生をいかに過ごすかを選択するのです。 末期がんの在宅医療末期がんのための在宅医療は年々増加しています。単なる在宅での介護という以前の方法ではなく、医療機関との連携を前提とした治療方法なのです。在宅医療は、法的にも制度化され、急速に普及してきています。在宅医療は、定期的に医師が訪問して、診察や診療を行います。検査などは病院でしか行えませんが、ある程度必要な治療を行うことが出来るのです。何よりも、家族が常にそばについているので、精神的な安定は高くなります。 在宅医療での末期がんの治療は、何よりも本人の希望が第一となります。そして、家族の協力が必要です。そのためのインフォームコンセントは重要となります。在宅医療は、末期がん患者本人とその家族が主体となる治療方法です。医師や看護士はサポート役です。在宅医療を希望するなら、事前に担当医と充分に相談して決定しましょう。 在宅医療を提供している機関は、病院や診療所、訪問看護ステーションなどで行っています。末期がんの場合は、病状の急変などが考えられますので、その場合の対処法などについても確認しておくことが大切です。 末期がんとは末期がんは、がん細胞が全身に転移している状態のことですので、もともとのがん細胞の発生した原発巣の症状はさらに強まります。さらに、その周囲の臓器や骨などにも深刻な症状が現れてきます。その症状の多くが激痛を伴い、苦痛を取り除くための治療を中心に行います。 末期がんの症状末期がんの症状としては、出血や骨髄の造血機能の低下による極度の貧血があります。また、腫瘍からの出血や血小板の減少による大量出血や、消化器官への転移による嘔吐や下痢などもあります。さらに、白血球の減少により免疫機能が低下し、感染症の危険性も高まります。脊髄や骨盤に転移している場合、特有の激痛に苦しめられます。この様にがん細胞は、人間のあらゆる器官を破壊してしまうのです。破壊しながら、人間の生命活動を停止してしまうがんの治療は、まだまだ限界があります。末期がんの症状を和らげる為には、苦痛を取り除くしか方法がありません。 末期がんの症状は、患者本人はもちろんのこと、見守る家族や周囲の人たちをも苦しめます。それほど悲惨なものなのです。 緩和医療とは?末期がんの治療方法として緩和医療があります。緩和医療とは、末期がんによる症状を出来るだけ和らげ苦痛を取り除くことを目的とした治療方法です。がんの治療には、がんの治癒を目的とした「根治治療」と「緩和治療」に分けられます。これは全ての医療全般に言えることです。以前は、根治治療が中心となって行われていました。しかし、最近では患者個人のクオリティオブライフ(QOL)が重視されるようになり、いかに質の高い人生を送るかが重要とされつつあります。 穏やかな終焉を迎えさせてあげるために末期がんは、現代の医学では治療が不可能と診断された状態です。治療が不可能で余命が短いのであれば、苦痛を出来るだけ取り除いて残りの人生を有意義に過ごせるようにしていくことを目的としています。末期がんの患者の苦痛のほとんどは痛みによるものです。その痛みをやわらげる方法として、医療用モルヒネが使われます。医療用モルヒネは麻薬の一種として知られていますが、末期がんの痛みには効果的です。がんによる痛みをコントロールして、末期がんの苦しみを少しでも取り除くことが大切です。 他にも、神経をブロックして痛みを感じないようにする方法もあります。末期がん患者にとって、余命はわずかです。残りの人生を穏やかに終焉させてあげることがもっとも大切なことなのではないでしょうか。 残された日々をやすらかにターミナルケアとは、終末医療のことです。末期がんと診断され、治癒する見込みが無い患者に、残された日々を可能なかぎり安らかに過ごすためにおこなう医療のことをいいます。 がん細胞を取り除く為の治療より、患者自身のクオリティオブライフを上げるためのサポートが主体の治療となります。クオリティオブライフ、つまりQOLとは生命の質、生活の質のことをいい、近年注目され重要視されています。 末期がんに対するターミナルケアは、様々な形があります。残された余命を安らかに過ごす為に、末期がんによるがん疼痛の緩和や精神的なケアなどが行われます。そのためには、告知のためのインフォームドコンセントも重要となります。末期がんの患者自身が、自分の病状を理解し、その後のターミナルケアの方法を選択することが大切だからです。日本では、まだまだ告知に対する理解が充分ではありませんが、インフォームドコンセントが徐々に浸透しつつあります。 末期がん患者が、自分の死を受け止めるには多くの問題があります。しかし、残された時間を人間らしく生きるということを決定するためには、末期がん患者本人の同意が不可欠なのです。 ターミナルケアは、末期がん患者本人の同意を得て、在宅や専門施設、病院などで行われます。その為の体制や法的な制度が徐々に確立してきています。延命の為だけの治療ではなく、より人間らしく終末を迎えるためのターミナルケアが、末期がんのためには重要なのではないでしょうか。 |