最近、アミノ酸入りスポーツドリンクやアミノ酸そのものの摂取を目的とした健康補助食品などが数多く市場に出回るようになりました。健康をテーマにしたテレビ番組や雑誌の特集記事でも、アミノ酸はたびたび話題の中心にのぼっています。一体、アミノ酸は私たちの健康とどのような関わりがあるのでしょうか。
アミノ酸は、たんぱく質を構成する主要成分です。私たちの身体の60〜70%を占めているのは水分ですが、その水分を除くと、残り40%のうちの半分(つまり20%)は、たんぱく質で占められています。ですから、アミノ酸は、実は私たちの身体そのものだといっても過言ではないのです。
アミノ酸は地球上には約500種類もあるといわれているのに対し、私たちの身体に必要なアミノ酸はわずか20種です。これら20種のアミノ酸が複雑に組み合わさることで、体内では約10万種類ものたんぱく質が生み出され、筋肉や骨、内蔵や血液など、私たちの身体のあらゆる部位を形成しているのです。私たちの身体には、必要なアミノ酸のうち、11種類のアミノ酸を自己生成する働きがありますが、足りない9種類のアミノ酸については、食事などで補給しなくてはなりません。アミノ酸が不足すると、身体のあらゆる機能が正常に働かなくなってしまうからです。
アミノ酸不足が原因と考えられる身体の不調のひとつに、肌荒れが挙げられます。人間の肌は、内側から皮下組織(皮下脂肪)、真皮、表皮の3層から成り立っています。いちばん外側の表皮がカサカサになった状態が肌荒れですが、その原因は、表皮の奥の真皮層にあります。真皮層にはアミノ酸から生成される天然保湿成分「コラーゲン」があり、肌の細胞一つ一つを結びつけ、弾力を維持しています。このコラーゲンの量が減ってしまうと、表皮の弾力が失われるのはもちろんのこと、肌中の水分を維持する力も低下して、カサカサ肌になってしまうのです。加齢とともにコラーゲンが減ってしまうのは自然現象と言えますが、体内に十分なアミノ酸を蓄えることで、そのスピードを抑えることができるでしょう。
アミノ酸は私たちの身体に必要な三大栄養素※1の一つ、たんぱく質を構成しています。アミノ酸が鎖のようにつながってできたたんぱく質は、私たちの筋肉をはじめ、骨や脳、内蔵や血液、皮膚など、身体のあらゆる部位を成形しています。さらに、体内での化学反応(体脂肪を燃焼させるなど)を助けたり、DNA(遺伝情報の保存や複製に関わる染色体のこと)そのものを構成しているのもアミノ酸です。アミノ酸は、私たちの生命維持に欠くことのできない、たいへん重要な物質といえるでしょう。
※1 三大栄養素:炭水化物、脂質、たんぱく質
アミノ酸には約500もの種類があります。そのうち、人間の身体を成形するのに必要なものは20種だけで、それらの様々な組み合わせにより、体内では約10万種類ものたんぱく質が生み出されています。
たんぱく質をつくる20種のアミノ酸のうち、「非必須アミノ酸」とよばれる11種のアミノ酸は、その他のアミノ酸や脂肪、糖などを消費して、体内で合成されます。これに対して「必須アミノ酸」とよばれる残りの9種は、人間の体内で合成することができないため、食事から積極的に摂取する必要があります。
アミノ酸が不足すると、体内のあらゆる機能が正常に働かなくなります。また、非必須アミノ酸も加齢とともに体内での合成量が減少するため、アミノ酸を意識した食生活を心がけたいものです。
GABAはγ(ガンマ)−アミノ酪酸というアミノ酸の一種で、英語の Gamma-Amino Butyric Acid の頭文字から、一般的にGABAとよばれるようになりました。抑制系の神経伝達物質であるGABAは、脳の神経細胞内でグルタミン酸から生成され、主に脳や脊髄の中枢神経系に存在するほか、腸管などの抹消神経組織での存在も確認されています。
脳の入り口にはフィルターの役目を果たす「血液脳関門」があり、脳に必要なものとそうでないもとを選別しています。GABAはこの血液脳関門を通過しない物質であるため、これまでは、体外からGABAを摂取しても効果がないと考えられていました。
近年、多くの研究や臨床実験により、GABAの持つ優れた特性が明らかになってきました。今、GABAのパワーが注目されています。