現在、わが国において構造物の高層化が進行しています。そして時代の変化と共に管理に対する考え方や方法なども変わってきたため、現在では、現有設備を有効に活用し、設備ロスによる損失コストの発生を予防する管理が求められる時代となってきています。
設備管理の主体は、設備の管理にあります。従来は、構造物の管理において、業務毎に日常運転中できない内部点検や摩耗部品・消耗部品の交換や清掃などを行う定期点検や法定点検といわれる保守点検が適正に実施されているか判断するための点検などを行うシステムを重要視していましたが、近年では様々な先端技術システムが導入されたことにより、トータル的に多量のデータや情報を蓄積・管理が可能となり、緊急時においても迅速に対応できるシステムに変遷されてきています。ここ数十年でわが国の設備管理のレベルは、極めて高いものとなっているといえます。
今日の設備管理については、事前対策から事後保全、そのほかにも予防保全など管理の領域や導入計画まで多岐にわたって行われています。たとえば企業では、長期設備の設置に伴い、保全業務に関する様々な情報も膨大なり、把握し難くなるということから生産性向上、故障の低減、事故・災害や品質不良などの減少を目的とした設備保全が実施されています。
今後の設備管理のあり方として、さらなる設備保全作業の効率化を図ることや設備管理体制の強化することが必要であるとされています。
設備管理の中には、定期的に検査の計画を立ててメンテナンスを実施していく予防保全や設備などの不具合が生じ、それを発見した後に本来の状態に修復させる事後保全、生産性を高めるための設備保全を意味する生産保全があります。
従来の設備管理は、壊れたら後に補修するという考え方の事後保全が主流でありましたが、今日では予防保全と生産保全も重視される時代となりました。今日では、インテリジェントな設備管理がメインになってきているため、必要とされる情報を蓄積・管理が常に行われるため、容易に情報を取り出すことができるというメリットがあります。たとえば、保守経歴管理や図面文書管理とも連結しているので、保守経歴情報や図面文書情報を簡単動作で参照することもできます。
今後の設備管理は、大半の管理業務において個別的な方法よりも総合的に効率化を図る方法に変わってくることが予想されています。
わが国においても今日では、既存構造物を維持管理する時代へと移り変わっています。既存建築物を長期使用する時代へと転換を余儀なくされてきていることから、先端技術を導入した設備管理の整った構造物に変わりつつあります。
近年の社会を取り巻く様々な環境の変化に伴い構造物の保守や管理の重要性も増大してきています。もはやレイアウト図や設備アイコンを使用したコンピューター-システムで集中管理される設備管理は、一般的な時代になりました。
設備管理のメリットは、どのような箇所にどのような設備があるということが一目瞭然に把握することができ、非常に管理者にとっても管理やすいというところにあります。
設備管理においては、コストは最小限、効果は最大にあることがベストとされています。また、維持管理や改修・廃棄に必要なコストも含めた構造物のコストを常に見直し、改善を重ねることで良い結果を生み出すとされています。
最近では、多くの構造物において設備管理が十分に行われています。今後も安全に設備管理を行っていく上で不具合の減少や一層の効率向上を求めたりすることは非常に大切な時代となっています。
設備管理を実施していく上で重要なことは、設備の状況を常に把握しておくことにあるとされ、設備の状況を把握していないと緊急に不具合が生じたときに的確な判断は行うことはできません。
そのようなときにも適切に対応できるシステムなどを利用した設備管理を実践されていますと、情報を求めることも可能となります。ただしこの場合、収集した情報の使用目的などを定義することを要します。つまり、収集した情報をもとに管理するのではなく、管理するための正確な情報を収集するといった姿勢が必要となってくるのです。設備ロスによる損失コストの発生を防ぐためにもしっかりとした設備管理は、もはや必要不可欠であるといえます。
設備管理は、設備に関する様々な予測できない危険を把握、低減することが重要となります。つまり、設備における望ましくない事象が発生しないように努めることにあります。
設備管理を行っていくにあたって従来は、紙ベースの図面管理がメインで行われていました。紙ベースの図面管理で設備管理を行なっていく方法でありますと、業務毎に管理していることになるため一元管理をすることが難しくなる傾向がありました。また、一元管理がなされていないことで、設備状態が正しく図面に反映されないという問題も生じていました。
そのようなことから、近年では設備管理のシステム化が急速になり、従来の煩雑な図面保管などは、解消され、便利な電子化した情報の管理へと改革されてきました。このことを背景に今日では図面の受け渡しをデータで行うことを求められるということも増加しています。
設備管理のトラブルは、設備全体や業務に多大なダメージをもたらします。常にコンディションの良い状態で稼動するためには定期的な点検やメンテナンスは欠かすことはできません。