シルクとは蚕が作る繭から取った繊維およびそれを用いた製品の総称です。わが国では生糸または絹とも呼ばれています。
シルクの構造は絹の材料となる、繭糸の成分はセリシンとフィブロイン呼ばれる二種類のタンパク質から成り立っています。その他にロウ質、炭水化物、色素や無機質なども含まれていますが、これらは全体の数%にしか過ぎません。
シルクの特徴といたしまして、シルクは急激な引っ張りに対して強い素材です。シルクは摩擦や伸び縮みの繰り返しによる劣化といった耐久性にあります。 光沢も良く吸水性もありますが、洗濯方法が難しく、色落ち、縮み、型崩れが生じやすく、毛羽立ちやしわになりやすい欠点も持っています。そして前述したように成分がタンパク質から成り立っているため黄変の原因にもなる場合があります。
そしてシルクの魅力とは独特の光沢にあるといっても過言ではありません。繊維の断面の三角形からできておりあらゆる繊維のうちでもっとも上品な光沢をもっている織物であるといわれています。また、天然繊維の内でもっとも細く強いもので、染色も容易で発色にすぐれています。
私たちが身近に接するシルクのスカーフは、おしゃれに装うときに演出してくれる小物の一つです。スカーフは主に女性が首に巻いたり、頭をおおったり、肩に掛けたりするのに用いる薄い方形の布のことです。スカーフを巻くだけで、ワンランクアップのエレガントな装いのスタイルを醸し出してくれます。
スカーフという語源は、ラテン語であるといわれています。スカーフは、以前は寒い季節の防寒に使用されていましたが、今日では装飾品として使用されているようになりました。そのほかに今の風呂敷のように物を運ぶために包むというような使われ方もしていました。この頃からスカーフという言葉が使われるようになったともいわれています。現在のような使われ方が始まったのは、18世紀頃だとされています。
またシルクは、秋冬にはもちろん、夏でもエアコンの効いた室内で羽織ることもでき、年中通して使用できることもシルクならではの魅力であります。そしてなんといっても軽量であるためかさばらないので、旅行に持っていくことも最適です。
シルク製品は非常にデリケートです。
洗濯も間違った方法で行ってしまうと色落ち、縮みなどが生じやすく色合い、光沢を失うこともあります。
洗濯の際には取り扱いには、十分注意しましょう。
素材がシルクであることを伝えます。シミなどの汚れは箇所とその汚れの種類を正確に伝えることが大切です。
家庭で洗濯できる表示のないものについては、自分で洗うことは避けた方がよいでしょう。洗濯できるシルク製品につきましては、30℃くらいのぬるま湯に中性洗剤を溶かし、ふり洗いもしくはつかみ洗いでやさしく手洗いしてください。すすぎもぬるま湯で行い、絞るときはタオルに包んで押ししぼりを行いましょう。シルクは紫外線に弱く、黄変しやすい特徴をもっていますので風通しのよい日陰に、形を整えて干すようにしましょう。
仕上げは、直接アイロンがけをすることと霧吹きで水通しを行うことは避けましょう。なぜならシルク本来の光沢がなくなったりシミができたりと持ち味を損ねることになります。
シルクの歴史は数千年前に遡り、最初にシルクの利用が始まったのは中国とされています。当時は野生の蚕の繭を集め、糸を紡ぎ出して絹織物を作ったのが始まりと考えられています。
後に蚕を家の中に取り込んで飼育し、効率的にシルクの生産ができるように改良が重ねられ、現在至っています。
蚕の卵を蚕種、蚕を飼育して繭を生産することを養蚕、繭から糸を引き出しその何本か合わせたものを生糸、この生糸を作ることを製糸と言います。
日本へのシルクの伝来については、弥生時代の遺跡から平織りの絹織物が出土したことからその頃には養蚕が行われていたと考えられています。当時の古墳から出土されたものなどは中国の織物とは糸使いが異なっていたことから、すでに日本においても独自の養蚕・製糸・染織技術が存在していたと考えられています。
その後、7世紀中期から中国大陸や朝鮮半島からの渡来人が増加してきて、中国の蚕種や養蚕・製糸・染織などの先進的な技術が持ち込まれ、その渡来人が担い手となって日本各地に養蚕・製糸・染織が広まり、養蚕や製糸などが日本の気候風土に適していたこともあって、各地で独自の発展を遂げ、多様な産地が形成されたと考えられています。
絹糸には様々な種類があることをご存知でしょうか。
通常の繭から取れる絹糸は、大きく分けると、生糸(きいと)・絹紡糸(けんぼうし)・紬糸(ちゅうし)の3種類です。
横浜スカーフとは、その名のとおり、横浜を代表するシルク製品です。
横浜スカーフの歴史は、開港後間もない1873年のウィーン万国博覧会や明治1880年のメルボルン万国博覧会への出品をきっかけに始めリました。
その後、技術改良、品質向上に飛躍的な成果を上げ、特に横浜スカーフのプリント技術は高く、現在では、イタリアのコモと並ぶスカーフの産地として、横浜スカーフの品質は世界的な水準を誇っています。最近、また注目を集めるようになり、横浜を訪れる国内や海外旅行者に大変人気なのです。
つややかなシルクや多様な新素材の生地。海外の高級ブランドにもひけをとらない鮮やかな多色使いと、しっとりと肌に馴染む質感が自慢の横浜スカーフ。それなのに、価格はリーズナブルに設定されていて、親切。ぜひ、横浜スカーフをあなたのコレクションに加えてみてはいかがでしょう。