基礎化粧品の最大の目的は、皮膚を清潔にすることです。美しい美肌は全ての女性の憧れであり、願望です。そのために基礎化粧品が存在しているといってもいいくらいです。皮膚の表面には、ちりやほこり、細菌などが付着しやすく、思っているより汚れているもので、毎日のメイクが残っていると肌の負担はかなりなものになります。その汚れやメイクを基礎化粧品によって取り除く事が、とても重要なのです。
基礎化粧品のもうひとつの重要な目的は、肌の適度な水分補給と保湿、栄養補給の役目を持っているということです。 肌の一番外側にある皮膚を表皮といいますが、その下に角質層があります。角質層の理想的な水分量は約15〜20%で、この適度な水分量を保つ働きを保つ役割が基礎化粧品なのです。基礎化粧品を使わなくても肌の表面が正常な状態なら、肌表面にある皮脂膜といわれる部分は弱酸性になっています。これはPH値と呼ばれるもので計ることができます。理想のPH値は男性でPH5〜6、女性でPH5〜6.5といわれています。肌の角質層の中には水分だけではなく、皮脂と呼ばれる脂分が分泌され、この皮脂も肌を守るためには大切な成分なのです。この皮脂が水分と適度に混ざり合って肌のバランスをとっているのです。このバランスを補うものが基礎化粧品なのです。
私たちの肌は、新陳代謝によって毎日生まれ変わっています。皮膚の外側の表皮の下にある基底層と呼ばれる部分で新しい細胞が作られると、約2週間かけて外側の角質層に向かって押し上げられてきます。そして、さらに2週間かけて角質層にとどまり垢となってはがれていきます。通常4週間のサイクルで肌は生まれ変わるのですが、中にはこの正常な働きをしない方もいます。基礎化粧品はこのような働きを正常にする効果が期待できます。
基礎化粧品はそれぞれ目的別にわかれています。肌の清潔さを保つためのクレンジングと洗顔。肌のPH値を理想の値にするための化粧水。不足しがちな保湿成分を補う乳液やクリーム。基礎化粧品の種類やタイプはいろいろありますが、基本となる基礎化粧品はこの3種類といっていいでしょう。
また、基礎化粧品に含まれる酸化防止剤や防腐剤などが問題になることがありますが、これは基礎化粧品の品質を守るためにはある程度必要なものでもあるのです。基礎化粧品に含まれる皮脂成分は、空気中の酸素に触れると、肌の老化を促進する過酸化脂質に変化します。基礎化粧品の変化の発生を防ぐために酸化防止剤が使用されているのです。基礎化粧品も食品と同じで腐敗します。肌につけたとき、基礎化粧品の変質を促すいろいろな要因が肌トラブルの原因になるのです。これら基礎化粧品の腐敗による変化を防ぐために防腐剤も必要といえるのです。皆さまにぜひ自分にあった安全な基礎化粧品を選ぶ目を持っていただきたいと思います。
肌の水分補給に欠かせない基礎化粧品が化粧水です。水分不足になった肌は、硬くなりトラブルの原因になります。化粧水は角質層に水分を補給するために重要な基礎化粧品です。
洗顔の後、肌表面の角質層からは水分が逃げやすい状態になっています。そこで、化粧水によって、逃げ出した水分を補ってあげるのです。また、洗顔によって肌表面はアルカリ性に傾いています。肌の状態を弱酸性に戻すことが大切になります。肌をアルカリ性のままにしておくと、雑菌が繁殖しやすく乾燥を招きます。洗顔の後はできるだけ早く化粧水によってそれを防ぐことが必要なのです。
化粧水は、柔軟性化粧水。収れん化粧水、多層式化粧水などさまざまなタイプがあります。柔軟性化粧水は、保湿を目的としてはだの柔らかくする働きがあります。収れん化粧水は毛穴を引き締める効果があります。多層式化粧水は、日焼けやニキビなどのケアのための成分が配合されています。それぞれ、目的にあわせて使用すると良いでしょう。
乾燥が激しい方は、保湿効果の高い化粧水をシートなどに含ませるローションパックなどが効果的です。始めから化粧水を含ませてあるものもありますし、パック用のシートなども多数市販されていますので、使ってみると良いでしょう。
脂性肌の方は、引き締め効果のあるさっぱりとしたタイプの化粧水をお勧めします。アストリンゼンと呼ばれているものがこのタイプです。皮脂や汗の分泌を調整してくれます。体温の上昇による汗や皮脂の分泌が多いときに使うと、ひんやり感や引きしめ感を与えてくれます。いずれも、肌や目的にあったタイプを選ぶことが大切です。
つぎに、化粧水の使用方法ですが、手のひらで直接パッティングする方法と、コットンなどに含ませてパッティングする方法があります。手のひらだと細かい部分に少量ずつなじませることが出来、肌の刺激に弱い敏感肌の方にはお勧めです。とろみのあるタイプの化粧水には手のひらでのパッティングが有効でしょう。手のひらに化粧水をのせたら、両手になじませてから、顔全体を包み込むようになじませましょう。顔だけでなく、首筋にも充分なじませましょう。コットンでのパッティングは、マッサージ効果もあり、血行を促進する効果が期待できます。また化粧崩れを防ぐ効果もあります。ただし、裏ににじみ出るくらいにたっぷり化粧水を含ませるのがポイントです。
失ってしまった水分や保湿成分を充分補えるように、たっぷりとパッティングすることが大切です。また、季節など環境の変化にも、化粧水を使い分けると良いでしょう
肌を活性化したり、補った水分を肌にとどめておくための基礎化粧品が、乳液やクリーム、美容液などです。化粧水で水分補給と保湿をした肌は、時間がたつにつれ成分が蒸発していきます。これをストップさせる基礎化粧品なのです。肌の表面にラップしたような状態になるのです。ラッピング効果と呼ばれています。
また、肌は年齢とともに老化していきます。乳液などによって、肌の活性化を促し、老化を抑える働きがあります。肌が失いがちな栄養分を補給して、肌の表面だけでなく内部にまで浸透して、肌を生き生きとさせてくれます。足りないものを補ってくれるのです。
乳液は油分の少ないローションタイプのものなどがあります。肌をやわらかくしてくれる効果が期待できます。化粧水の後、手軽に使用できますね。また、メイクのもちをアップしてくれる下地としても使用できます。手のひらに適量をだしたら、やさしく顔全体になじませましょう。
肌をしっとりとさせたいなら、乳液より油分の多いクリームがお勧めです。昼間に使用するディクリームや、夜間に使用するナイトクリームなど目的別に種類があります。また、肌の状態により、肌荒れ用やしわとり用など細かくわかれています。価格も、手軽に使えるものや、高価なものまであり、自分の目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
さらに効果を発揮するのが、美容液です。肌の中に有効的に浸透する成分が凝縮されているものが多く、少量で効果が期待できます。いろいろなメーカーからだされていますので、成分などを比較して選ぶと良いでしょう。
これら、保湿効果の高い基礎化粧品は、基本的に水分の多いものからつけていきます。保湿効果の高い基礎化粧品は、たくさんの量を使うことより、肌になじませることに重点をおきながら使いましょう。
べたつく感触の嫌いな方は、オイルフリーいわれる油分の少ない美容液やジェルがお勧めです。脂性の方はこの最後のプロセスを省きがちですが、肌の老化は進んでしまいます。オイルコントロール効果のある美容液や乳液を使うと良いでしょう。とくに、肌の乾燥はしわなどの原因になりますので、美容液などのステップは是非取り入れたいものです。また、季節により、肌の乾燥が進むときなどにもかかせないステップだといえます。
基礎化粧品の基本のステップはこれで仕上げですが、最も大事なのは、このステップを毎日続けるということです。肌は毎日変化しています。そして生まれ変わっているからです。自分にあった基礎化粧品を正しい方法で使って、美しい肌を手に入れましょう。